「メガネ装着式体温計」 by 浅川直紀
作成日
2020/07/10
主旨
体温計入手困難らしい.
こめかみで体温測定する場合があるらしいのでメガネに装着して体温測定を行うデバイスを作ろう.
メガネならずっとしているから継続的に測定できて便利だ.
ずっと表示してればまわりのみんなも安心.
でも測定中は自分では表示が見えないのでスマホで確認できるようにしよう.
使用デバイス
- コントローラ:M5Stack Basic
ESP32に表示用LCDやスイッチをつけたプロトタイピング用デバイス.Arduino用のIDEで大体C言語で開発できる.
- 温度センサ:LM35DZ-N
温度に比例した電圧を出力.手軽で安価.
- メガネ:お手持ちのもの流用
回路
LM35DZの型番表示面(平らな方)に向かって左側から,M5Stackの+5,36番,GNDにつなぐだけ.
ブレッドボード用のジャンパワイヤを切って,切った方をLM35DZのピンにはんだ付けし,ピンの方をM5Stackに挿す.
※今回は間違えてはんだ付けしたので写真では赤と黒のワイヤが普通とは逆になってるので注意
開発環境:AT互換機+Windows10+Arduino Software (IDE) 1.8.12
筐体作成
- 樹脂製薄型まな板(ダイソー)をプラスチックカッター(オルファ)でカット
- M5Stack株にM3のネジ穴があるので,それに合わせて穴あけ
- 長さ17mmのM3ねじで固定
- メガネのつるに装着する部分はドライヤーで加熱し,柔らかくなったら曲げ,濡れふきんで冷やす
- LM35DZをグルーガンを使って固定
- 念のため両サイドに穴をあけてLM35DZをビニルファイバで固定
- つるに引っ掛けて,LM35DZがこめかみへ押し付けられるように調整したらOK
使用方法
- M5Stackの電源を入れる
- スマホなどでWiFi設定画面で見ると ssid: PassIslovelove が見えるので,パスワード"lovelove"で接続
- スマホでブラウザを起動し"http://192.168.56.7/"へ接続
- 温度が表示される.リロードすると表示が更新される
- スマホなしでも本体に温度表示はされるので,何もしなくても使える.
要改善点
- こめかみへの密着度によっては受熱量が変化するのか安定しない.
- ずっと装着していれば問題ないが,実測式なので,正しい値が出るまで数分間かかる.
- ソフトウェアの変更で予測式との切り替え式にできれば便利.
参考
参考にさせていただいた方々に感謝します.
http://www-mm.hm.t.kanazawa-u.ac.jp/
www-admin@mm.hm.t.kanazawa-u.ac.jp