ローラバニシング

加工原理

ローラバニシング加工の加工原理は,工具であるローラを回転する対象物(工作物)に押し当てながら送ることで,工作物表面上に存在する微小な凹凸形状を押しならして平滑な表面が得られます.道路工事現場で見かけるロードローラの金属加工バージョンです.

ローラバニシング加工のメリット

一般的な金属表面の仕上げ加工には砥石で金属表面を研ぐ研削加工が挙げられます.研削加工に対するローラバニシング加工の特徴は以下のようなものが挙げられます.

ローラバニシング加工後の表面

下に示すようにローラバニシング加工を施すことにより,切削加工で仕上げた表面よりも極めて光沢を有する平滑な表面が得られることがわかります.この表面仕上げでしたら数十秒で実施可能です.


切削加工で仕上げた表面


ローラバニシングで仕上げた表面

主な研究テーマ

本研究室では,ローラバニシング工具を用いて,

などに取り組んでいます.また今後は,ローラでなく高硬度材料を工作物に擦りつけるチップバニシング加工法に関する研究にも取り組む予定です.まだあまり聞きなれない加工方法ですが,「だからこそ」の面白みがあります.


Man-Machine Lab. http://www-mm.hm.t.kanazawa-u.ac.jp/
Wednesday, 10-Apr-2013 17:25:30 JST
www-admin@mm.hm.t.kanazawa-u.ac.jp