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Kodatunoを使ってみよう
Kodatunoが持つ種々の幾何演算ライブラリを利用した,3種類のGUI実装済みデモアプリケーションをKOD_test.exeとして提供します. 各関数の動作の理解や,アプリケーション開発のベースのためにご使用ください.
どれも描画にはOpenGLを用いていますが,オープンソースのウィジェット(WideStudioとQt)が既に実装されたW/S Ver.とQt Ver., ウィジェットが実装されていないN/W Ver.があります.N/W Ver.はウィジェット実装が無い分ソース数は少ないですが,Kodatunoが 提供するモジュールを組み合わせてCAMアプリケーションを作成するためのユーザーインターフェースも少ないため, Kodatunoを内部まで理解可能な上級者向けのバージョンとなります.
まずは,W/S Ver.もしくは,Qt Ver.に慣れていただき,カーネル部にまで変更を加えたい状況になった場合はN/W Ver. を利用頂くことを お勧めします.これ以降はW/S Ver.をメインとしたユーザーズガイドとなっています. W/S Ver.とQt Ver.で仕様が大きく異なるところのみ,Qt Ver.の記述がありますので,ご了承ください. WideStudio(もしくはQt)を使ったサンプルアプリケーションの起動から実行までの手順を以下に示します.(開発環境の構築は終了しているものとします.)
- Kodatunoの入手
下記URLよりKodatuno R***をダウンロードします.
http://www-mm.hm.t.kanazawa-u.ac.jp/research/kodatuno/
ダウンロードしたKodatuno圧縮ファイルを任意の場所へ解凍します. 解凍が完了すると,"Kodatuno_R***"なるフォルダが生成されます.
- Kutil.hの編集
ダウンロードし解凍したKodatunoフォルダから,"Kodatun R***"--> "Src"--> "Sys"へ辿り,"Kutil.h"を開いてください.このヘッダーファイルを編集します. 使用するGUIアプリケーションソフトによって,必要なヘッダーファイルなどが異なるため,WideStudioを使うか,Qtを使うか宣言しなければなりません. デフォルトの設定は次のようにQtを使う設定になっております.WideStudioを使う方は,2行目をコメントにし,1行目をコメント解除してください. R3.1より,GLUTはKodatuno内に用いていませんが,GLUTをご利用の場合は,このヘッダファイルにglut.hをインクルードしてください.Kutil.h内では,GL/glu.hをインクルードしていますが,ご利用のOSによって適宜glu.hを利用可能な環境を構築してください. //#define USE_WIDE_STUDIO #define USE_QT // GLUヘッダファイルのインクルード // 各OSに合わせて適切にGL/GLU.hのファイル位置を指定してください #include <GL/glu.h>
例えば,Windows環境では,Windows.hをインクルードする必要がある場合があります.- WideStudio Versionの動作確認
- WideStudioの起動,Kodatunoプロジェクトの読み込み
WideStudioを起動します.(※ R3.1からは,ソースの文字コードがUTF8に変更されています.WideStudioを用いる場合はSJISへとあらかじめ変更しておく必要があります.)
ツールバーから,"プロジェクトの読み込み"を選択すると,ファイル選択ダイアログが表示されます. ダウンロードし解凍したKodatunoフォルダから,"Kodatuno R***"--> "Src" --> "GUI"-->"WS"と辿ると,"Kodatuno.prj"なる Wide Studio専用のプロジェクトファイルがありますので,これを選択し"OK".これでWide StudioにKodatunoが 読み込まれたことになります.
- コンパイルと実行
WideStudioのツールバーから"ビルドオール"をクリック.Kodatunoのコンパイルが実行されます.
WideStudioのメッセージダイアログの最下行に"終了しました."が表示されたら,コンパイルERRORがないことを 確認し,ツールバー"実行"をクリック.これでKodatunoアプリケーションが起動します.
[WideStudioのツールバー]
Qt Versionの動作確認
- Qt creatorの起動,Kodatunoプロジェクトの読み込み
Qt creatorを起動します.
メニューバーから,"ファイル"-->"プロジェクトの読み込み"を選択すると,ファイル選択ダイアログが表示されます. ダウンロードし解凍したKodatunoフォルダから,"Kodatuno R***"--> "Src" --> "GUI"-->"Qt"と辿ると,"Kodatuno.prj"なる Qt専用のプロジェクトファイルがありますので,これを選択し"OK".これでQtにKodatunoが 読み込まれたことになります.ビルドフォルダの指定は,各自お好きな場所を指定してください.デフォルトでも構いません.
- コンパイルと実行
Qtのメニューから"ビルド"-->"すべてをビルド"もしくは"プロジェクトをビルド"を選択.Kodatunoのコンパイルが実行されます.
コンパイルERRORがないことを 確認し(警告は出ていても問題ない),メニューバーから"実行"をクリック.これでKodatunoアプリケーションが起動します.
※ N/W Version (Widgetを用いないVersion)の動作確認
所定のコンパイラーを用いて"Kodatuno R***"-->"No Widget"にあるソースを全てコンパイルし, 実行ファイルを生成してください.gccをお使いの場合は,同フォルダ内にあるmakeファイルを利用ください.
Copyright(C) Kodatuno Development Team, 2011 | Last modified: January 7, 2019 |